現代は「できない人間」が擁護される時代なのかもしれません、いわゆる「弱者救済」がゆきすぎた格好
できないならできないなりの働き方が認められ、それを選択することに異論を唱えられることも少なくなりました
もう少しわかりやすく言いましょう
「今の仕事が自分に合っていない」と言って転職を繰り返すことに対するイメージが「負」ではなくなってきたということ
確かに「合っていない」「向いていない」こともあるでしょう。決断を早くできることが褒められる風潮すらあります
しかしその状況に甘えている人たちが多くいるのも事実な気がしてならないのです
さらにそう考えると恐縮ながら日本の将来が不安になる、なんて老婆心が出てきてしまうのもまた事実…
No.1クズワードは「ご指示願います」に決定 〜指示待ち人間の直し方〜
「できない」のではなく「甘え」
厳しいかもしれませんが私のサラリーマン時代の経験では「できない人間」には2種類あって、「頑張る人」と「甘える人」
「できない」という表現が曖昧ですが別にそれ自体が悪いことではもちろんありません。できないなりに頑張る人は応援したくなりますし努力の方向を間違えなければきっと「できる人」になっていくんだと思います
でもできないことに甘える人がいるのです。こういう人が企業にとって、日本にとっての問題なんだと考えています
日本はさらに甘えられる環境へ
「できない」ことは仕方がないと言いました。でも「できない」は適切に努力すれば「できる」に変わるとも言いました
しかし一番タチが悪いのは「できない」のに努力しない人達です
企業にはそういう人たちが意外なほどたくさんいます。私が就職して営業マン時代に一番驚いたのはここでしたね。「仕事って一生懸命やるんじゃないの?」っていう持論が崩壊した時期です
会社に守られているから、それができるのです。そしてさらに守るように政府の政策が進んでいきます。そう、「働き方改革」ですね
指示待ち人間からの脱却
【ご指示願います】
この言葉が吐くほど嫌いです。簡単にいうと思考の放棄ですね。イメージできないって方向けに少し具体的に書きます
「(株)〇〇 〇〇様
〇〇製品の仕様について〇〇様の指示では不明点があります。〇〇の部分について詳細にご指示願います」
ちょっと分かりづらいかもしれませんが技術屋がお客様に宛てたメールの内容抜粋です。ものづくりのメーカーなんかだとこんなやりとりがあります。製品の仕様について客先とのやりとりですね
これは本人は分かってるんですよ、ほとんどの場合で
選択肢がいくつかあってその中のどれなの?が正解なんです。でもこのメールでは「ご指示ください」て自分の面倒を放棄している
こんな聞き方をする人間の内心はどこかプライドが高い
そこまで親切に言わなくてもわかるでしょ?カタログにも載ってることだしうちに発注するくらいなんだから最低限目は通してるよね?
ぐらいの傲慢な気持ちが見え隠れしています
しかし真実がどちらだとしてもこんな聞き方、問いかけ方はお客様にすべきではありません。お客様に限らず日常生活だとしてもあり得るでしょう
大前提としてあなたは技術屋なんでしょ。そして自社の製品の詳細部についてお客様にご指示下さい?
いやいや、提案しなきゃ
正解は特にないかもですが良い1例は
「①②③の選択肢が考えられますがそれぞれ
メリット、デメリット・・・。
ご検討ください。」
からの電話して時間確保していただいて補足説明。ぐらいがちょうどいいと思います
営業でもやっている勘違い
上記では技術の人間がプライドが邪魔して「指示してください」とやってしまった1例を紹介しました。しかし営業マンでも同様にやっている場合も多いんです
本来自社製品に対して真摯に説明し、カタログ販売でなければお客様のご要望をヒアリングして要点をまとめて説明資料を作ったり、要望以上のものをプレゼンできるように努力したりと
営業マン自身が試行錯誤する部分なのです
むしろ私の場合はこれこそ営業の見せ場だ!ぐらいで気合が入るものでした
確かに「ご指示ください」とお客に丸投げすれば自分の仕事は減るかもしれませんが、あくまでうちの製品を買ってくださるお客様に対してこんな不親切あってはならないのです
特に愚の骨頂はそんなやり方をしているにも関わらず全然数字あげられなくて製品、価格帯のせいばかりにする
自分のできなさ加減を会社のせいにするのです
→「できないのに努力しない人間」→「指示待ち人間」の典型です
そもそも世界で一番優れた製品で一番安価であれば営業なんていらないんです。勝手に売れるから
99.999・・・%の企業がそうじゃないから営業が自分で考えたり、何か付加価値をつけたりと
なんとか試行錯誤して採用いただいているのです
転職してもムダな理由
総じて、上記した「できないのに努力しない人間」は今の環境は自分に合っていない、と言って転職しようとしたりします
しかしそれは基本的にムダです
理由が本人にあるのであればどんな環境に身を置いたとしても何も変わりません
転職が「キャリアアップ」はただのイメージ戦略
転職市場は甘い言葉に満ち溢れています。そりゃそうです。転職斡旋会社は転職させたいのですから。世の風潮すら変えてきました
転職が「悪」であれば誰しも転職に対して後ろ向きになるでしょう。しかし世の中が背中を押してくれるのであれば自信を持って転職に踏み切ることができます
しかしもう一度よく考えてみましょう
転職して結果を残せるかどうか。あなたにとって合っている職場かどうかはあなた自身の努力で切り開いていくものです
まとめ
確かに世の中は転職に対しての「負」のイメージが払拭されつつあります。様々な職種を経験することはキャリアアップにもなります
でもどの環境でも思考を放棄し「指示待ち人間」になってしまっていてはそこに成長(キャリアアップ)は見込めません
転職するたびにただの「歳食った新人」になるだけです
私の嫌いな言葉「ご指示願います」は自分が楽をしたいだけで本来そこにかけるべきアプローチを放棄しています
自分が楽することばかり考えず一手間加えてみましょう。きっとそこに成長のヒントが隠されているはずです
そして経験した職場、職種のスキルを掛け合わせていけばそれこそキャリアアップ。あなたに会った「働き方」を見つけられることでしょう
thank you
【追伸】
ここまで読み進めていただきありがとうございます。当ブログは「脱サラ」「独立」を目指すものですがどうしても「脱サラ」「独立」はまだ不安、でも今のブラックから抜け出したい方には「営業職」をおすすめしております、理由はこちらの記事にまとめました