タコブログ

「営業力=人間力」読むと営業力が上がります。すなわち人間力が上がります。稼ぐには「人脈、スキルよりもマインド」をテーマに私の経験ベースでビジネスの話メインで書いています。

最低賃金引き上げからみる正社員のデメリット 〜地域格差よりも深刻な問題とは〜

・はじめに

 

私たちは常に現実を見る必要があります。

 

最低賃金引き上げにより

全国平均の時給は最低でも901円となりました。

 

政府は「より早期に全国平均で1000円を目指す方針」を明記したため

今後さらに引き上げられていくことは間違いないでしょう。

 

この記事で問題点として扱っていきたいのは

「正社員の雇用減少」についてです。

 

そもそも正社員に魅力がなくなっている、と感じるためです。

 

 

 

 

・一般的な問題点

 

一般的に言われている問題点は

確かにそうだ、と感じるものではあるが

私は、より本質を捉えるべきでは。と感じています。

 

一般的に問題とされている代表例は下記になります。

 

・地域格差

首都圏は最低賃金が高いが田舎は低い。

さらにその格差が大きすぎるといった問題。

 

・企業への影響

現場での実務をするほとんどをアルバイトに頼っている業態では

コストが上がることになるため利益が下がるといった問題。

 

・大企業に勤める正社員の手取り減少

特に大企業は正社員が迫害される傾向に。

非正規社員の生産性を上げるのは現実的ではないため

コスト増→帳尻合わせで正社員の給料カット。

 

代表的なもの3点に絞り紹介しました。

実はまだまだありますが・・・。

 

 

 

 

・正社員の平均時給

 

正社員の平均時給を計算してみましょう。

皆さんは自分の場合に置き換えるとよりリアルかもしれません。

 

平成29年度の正社員の平均年収は432万円です。

しかしご存知の方もいるかもしれませんが

「平均年収」とは雇われオーナーのような

突き抜けて稼いでいるような方達も含まれます。

 

より現実的なのは中央値。

中央値は約350万円と言われています。

 

これで計算してみましょう。

350÷12≒29(月収)

一ヶ月30日として1日8時間労働。(毎日定時時間内として)

290,000÷240(h)≒1,208(時給)

 

非正規社員の最低時給に比べればなかなか良い数字ですね。

正社員なんだから当然の結果です。

 

しかし現実はそんなに甘くないのです。

 

 

 

 

・正社員の現実的な時給換算

 

上記の計算には残業を考慮していません。

平均年収、中央値には残業代が考慮されています。

 

もちろん残業代がどのくらいあるのかは各企業、部署等によって

様々ですし昨今では「働き方改革」の影響もあり

減少していく傾向にはあります。

 

しかし現実はまだまだ。

残業は当然のように強いられます。

 

計算方法は省きますが上記と同じ計算で。

仮に月に45h残業した場合。→時給は約1017円。

仮に月に100h残業した場合。→時給は840円。

 

この結果をどう捉えるかは人によって様々です。

ちなみに私が営業職として働いていた中小企業では

月に100時間の残業は当たり前でした。

 

多い人は200h。

繁忙期では250hも目撃しています。

 

もちろん残業代は支払われますので

やったらやった分だけ給料は上がる。

それならば納得だ。

という人はいいですがここにも落とし穴が。

 

 

 

 

・残業代の落とし穴

 

多くの企業では管理職になると残業代が無くなります。

管理職手当という名目で毎月決まった額の手当がつくようになります。

 

よく聞く課長になりたくない、出世したくない。

課長への出世を拒否する人はこういった理由である場合が多いのです。

 

またまた私の場合で申し訳ないのですが

営業職には「営業手当」という名目の手当が支給されていました。

 

俗にいう「みなし残業制度」ですね。

 

この制度のおかげで何時間残業しても残業代はつきませんでした。

ちなみに「営業手当」は給料とともに上がっていくのですが

ざっくり25h分の残業手当相当でした。

100時間残業した場合75h分はサービス残業です。

もちろん企業は黙認です。

 

「かなりひどい事例」という見方もできますが

「まだマシなほう」という見方もできるでしょう。

 

 

 

 

 

・若者は正社員になる必要があるのか?

 

前置きが長くなりましたが本題です。

 

ここまでサラリーマンの現実と

現実的な時給換算について記載してきました。

 

となると今後若者にとって「正社員」とは

魅力のあるものなのでしょうか。

 

もちろん「社会保障」や「信用」といった観点では

正社員の方がより生きやすい社会であることは明白です。

しかしその流れも徐々に変わりつつあります。

 

私はそれなりに色々経験してきて今32歳ですが

例えばこれから就職活動を始める学生に

自信を持って「正社員」を勧めることはできません。

 

だからこそ最低賃金引き上げの必要性がそこまで見えて来ないのです。

 

 

 

 

・「アルバイト」✖️「夢」が最強の理由

 

私がオススメする働き方は

「アルバイト」✖️「夢」です。

 

「夢が無い」という方が多くいます。

 

そういった方は仕方ないので

とりあえず就職をお勧めします。

「夢」を見つけるための就職です。

一生その会社で働くためではありません。

 

「夢」というと大げさかもしれませんが

「やりたいこと」でいいです。

 

最低賃金引き上げでもそうですが

非正規の労働環境が良くなっていくのは明白です。

 

わざわざ正社員になる必要などなく

割と自由のきくアルバイトをし

最低限の生活ラインは確保しながら

「やりたいこと」で生きていく。

 

やりたいことが形になってそれだけで生活できるようになれば

アルバイトなんてやめてしまって個人事業主なり起業するなりすれば

世間のラットレースから抜け出すことができます。

 

こんな人生設計が割と現実的にできる時代です。

 

最近流行りの「サラリーマン➕副業」よりも

ストレスなく続けられるのではないでしょうか。

 

ブラック企業に就職してしまったら

「副業」する暇なんてないですし

そもそも「副業禁止」の企業はまだまだたくさん存在しています。

 

フットワークを軽くするためにも

お勧めの働き方と言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

・日本全体の問題点

 

最低賃金引き上げの問題点として、もっともよく耳にするのが

「地域格差」でしょう。

首都圏と田舎での最低賃金の格差が問題。

 

しかしそもそも「就職」を目指す若者

少なくなることの方が問題ではないでしょうか。

 

ただでさえ人口減少。働き手の数が足りていません。

 

私はこの記事では「就職」をお勧めしませんでしたが

そもそもそのような考え方に至ってしまう

方策自体問題なのではないでしょうか。

 

様々な議論がなされていますが

最低賃金を引き上げるメリットなどないと感じています。

 

そもそも最低賃金ギリギリで

従業員を雇っている企業ばかりではありません。

 

それなりの対応や接客を求める職種では時給1500円、

それ以上だって可能です。

 

結局日本の労働環境を根本的に改善する方策ではなく

むしろ「正社員」を苦しめ「正社員」の魅力をなくす。

 

 

 

 

 

・まとめ

 

生き方が多様化している現代で必要なことは

皆が最良の選択をできる

それが現実的に可能な社会なのではないでしょうか。

 

最低賃金引き上げにより

嘆くオーナーも、歓喜する非正規社員の人たちも

私からすればズレています。

 

根本的に生き方を見直してみませんか。

 

このブログでは「雇われ脳」からの脱却もテーマの一つです。