かつて一瞬だけ
「大企業に就職すれば良かった」と思った時期がありましてその頃のお話を
・「大手企業」と「大企業」の違い
大手企業と
大企業の
意味は
実は全く異なります
「大手企業」→その業種のシェア上位を争う大きな企業、と定義は曖昧
「大企業」→中小企業以外。資本金と従業員数で決まる
実は想像以上に「大企業」は多く存在する
日本人の3人に1人は大企業に勤めている計算
ものすごくシンプルにいうと
「大企業」は大したことないが
「大手企業」はすごい
ということ
よく「冬のボーナスの平均額」とニュースなどで扱われますが実はほとんどの人に関係がない数字なのです
あれは大手企業に勤める方々だけの平均なわけですから
僕もそうでしたが
「羨ましいな」と思う方も多いでしょう
ちなみに「大企業」のボーナス平均額とすると「夢のない数字」となるから公開しないんでしょう
ニュースなどの報道には国家の思惑も加味されてしまいがちなので特に好景気をアピールしたいといった声もあります
・勝手なイメージ
ぼくが大企業に入りたいと感じたきっかけは
「皆に称賛されそうだったから」です
今思うと本当につまらない理由です
もちろん「大企業」と「大手企業」の違いなんて知りませんでした。(というかこの記事を書くまで知りませんでした)
だからぼくが一瞬だけ願った「大企業」は正しい表現は「大手企業」だったのです
そのぐらい大雑把なイメージでした
・どうしても比較する
人は比較する生き物です
環境が人を育てるとはまさにこのこと。レベルの高い環境に身をおけばやはりレベルの高い人、モノと比較するので必然的に本人のレベルも外の世界に比べると高くなる
となると
大企業に就職した場合周りの人間と比較したとき世間に比べてレベルの高い環境であるから自分のレベルも高めやすい
多分これが優等生の答え
でもぼくは違った
・どうしても比較する②
人は比較する生き物です
とにかく自慢したかった。
ぼく:「こないだのボーナス◯万だったよ」
妻:「あなたすごいわね」
友人A:「お前すげーな!やっぱ大企業は違うね!」
こんなやりとりをしてみたかった
この頃私が務めていた中小企業は全てが「中の下」
友人と比較してもそんな悪くはないがよくもない。少し条件のいい会社に就職した人間はやはりそれなりの待遇を受けていた。しかしそれも「大企業」の話
・ぼくが本当に入りたかったのは「大手企業」
世間一般的なイメージでいうとぼくが思い描いていたのは
「大手企業」であったことに先ほど気づいた
でもホントに「一瞬だけ」思った
そんな人生だったらとか少しだけ考えたりした。だけ。
たぶん僕は「大手企業」に入社して順風満帆な人生を送っていたらそれで満足していたかもしれない
だから結論をいうと
今の人生が最高
なんです
これは自信を持って言える
・なぜ自分の人生が最高なのか
事実、僕には
「大手企業」に入社する機会があった
でも断った
理由は当時と今では全く違う
当時は単純で
「コネ」に嫌悪感があったから
人の紹介で会社に入るなんてかっこ悪いと思っていただけ
対して
「今」思うのは「コネ」なんてものは使えるのであれば使えるだけ使えばいいしコネで会社に入っても全然かっこ悪くない
と思っている
というか興味がない
人一人がどのように入社してこの会社で働いているとか
全く興味が湧かない
それほどまでに当時の僕は周りの目が気になっていたということだし
自分の「見え方」に
こだわりが強かったのかもしれない
そうして「大手企業」への入社を蹴ったぼくは中小企業の営業マンを経て
今がある
今何をやっているのかと聞かれると
社会的に誰もが理解できる回答がない
しかしそんな状態が非常に心地いい
例えば職業欄にかつては「会社員」としていたところに
「執筆業」であったり「自由人」としてもいいい
そんな縛りのない人生が最高に心地いいのです
・終わりに
安定だとか普通だとかの保険の類は全て振り払った
なんだか最近感じるのは
人生リセットしているよう
別に今までの人生最悪だったとか望んでリセットしたいわけではない
でもなんだか
人生30年かけてふわふわした疑問だったことがやっと色々具現化してきて自分の中にしっくりと落とし込めている
「大企業」「大手企業」に入社していたらこうなっていただろうか
自分でもわからないしもちろん誰にもわからないが
自分だからこそ1つ言えるのはこれでよかった
葛藤し続けてよかった
違う道だったら違った答えを見つけていたかもしれない
その答えの方が優れていたかもしれない
そもそも答えに優劣があるのか
きっとこの先の人生も
わからないことばかりなんだろうなと思うと
ワクワクしてたまらない